ホームセンターには、様々な家具固定器具が並んでいます。しかし、残念ながら、すべての器具が巨大地震に対応できるわけではありません。
長年の現場経験から、私は以下のように各器具を評価しています。

【要注意】突っ張り棒やジェルマットの限界を知る
突っ張り棒
一見簡単で強力に見えますが、効果は「天井の強度」と「正しい設置位置」に依存します。天井が弱い場合や、僅かな隙間から揺れで外れてしまうケースを多く見てきました。地震のエネルギーを吸収するには限界があります。

耐震ジェルマット
小さな揺れでの「滑り出し」を防ぐのには有効です。しかし、震度6以上の激しい揺れが襲った場合、家具は「転倒」を始めます。耐震ジェルマットは家具が倒れ始めるのを少し遅らせるだけで、根本的な解決策にはなりません。

【プロが推奨】最も確実なのは「L字金具」による物理的な結合
命と財産を守るための家具固定において、最も信頼性が高く確実な方法は、家具と壁をL字金具を使って物理的にネジで止めることです。もちろん、「壁に穴を開けるのは抵抗がある」という気持ちは痛いほど分かります。しかし、家具の転倒で命を落とすリスクや、家屋が全壊した場合の被害に比べれば、小さな穴は補修可能です。
ただし、このL字金具での固定には、一つだけ絶対に失敗してはいけない最大の難関があります。それは、金具を留める壁の中に、必ず「柱(下地)」がある場所を選ばなければならないということです。石膏ボードのような弱い部分にネジを打っても、激しい揺れですぐに引き抜かれてしまいます。

次章では、このDIYの最難関である「壁の柱を確実に見つける方法」を、私の経験と知識も応用しながら、素人の方でも簡単にできる裏ワザとしてお教えします。


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