L字金具の固定を成功させる鍵は、金具を「壁の骨格」である柱(下地)にねじ込むことです。石膏ボードの弱い部分にネジを打っても、激震で簡単に引き抜かれてしまいます。
しかし、多くの方がここで戸惑います。「壁の中なんて見えない」と。
ご安心ください。電気工事で壁の構造を知り尽くした私から見れば、柱の位置には確実に見つけるためのヒントがあります。
ステップ1:壁の音で「当たり」をつける
まずは、アナログですが確実な方法です。家具を固定したい壁を指や手のひらで軽く叩いてみてください。
音の種類 | 状態 | 対策 | | :— | :— | :— | | 「コンコン」と響く軽い音 | 壁の内部が空洞(石膏ボードのみ) | NG。ネジを打っても強度はありません。 | | 「ゴンゴン」と詰まった重い音 | 壁の内部に木材(柱や間柱)がある | OK。ネジを打ち込める可能性が高いです。

ステップ2:【簡単裏ワザ】磁石で柱の「ビス」を探す
これは、専門的な道具がなくてもすぐにできる、最も人気の裏ワザです。
石膏ボードは、柱にタッピングビス(金属のネジ)で固定されています。 したがって、強力なマグネット(100円ショップのネオジム磁石など)を壁に近づけると、このビスの位置で磁石が強く引きつけられます。

ビスを見つけたら、その垂直のラインがまさしく柱(下地)の位置です。このラインに沿って探査すれば、柱の幅(約4.5cm)が特定できます。

ここが、プロの経験が活きる部分です。住宅の壁の内部には、電源コードが通っています。
電源コンセントやスイッチの横には、必ず配線を守るための柱(下地)が入っています。
柱は通常、30cm~45cm間隔で入っていますので、コンセントの際からその間隔で探していくと、柱を見つけられる可能性が飛躍的に高まります。
ステップ3:コンセントとピンで「確実」を追求する
1,コンセントからの推測: [電気工事士の知恵]として、電源コンセントやスイッチの横には、必ず配線 を守るための柱(下地)が入っています。ステップ2で見つけたラインと、コンセントの位置が近ければ、確実性が高まります。

2,最終確認は「細いピン」で確実に: 音や推測で位置を絞り込めたら、ホームセンターで売っている「下地探し用の細いピン」を使い、印をつけた場所をそっと刺して確認します。
ピンが「スッ」と奥まで入る場所は空洞です。
ピンが「途中で止まる」場所こそが、探していた柱です。
この方法なら、壁の穴もごく小さく目立ちません。この確実な場所にL字金具を固定すれば、巨大な揺れにも耐えられる、本物の転倒防止対策が完成します。
【マッキーからの重要警告】
壁の中には、電気の配線や水道管が通っている可能性があります。特に水回りの壁は注意が必要です。不安な場合は必ず「ステップ3の細いピン」で慎重に確認するか、コンセント・スイッチから大きく離れた場所を選ぶようにしてください。
次章では、見つけた柱にL字金具を実際に取り付ける際のネジの選び方と手順を解説します。


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